「やっぱいたスト買おうかなぁ…」
「いたストやったけど他の人はどう思ったのかなぁ…」
そんなあなたの悩みに答えます。
はじめまして!ゲー吉です。会社でゲーム開発にたずさわるかたわら、ゲームをやり続けるといった、まさにゲーム漬けの生活を送っています。
本ゲームレビューサイト『ゲー選相談所』では、好みの違いからくる「楽しい」のギャップを埋めるため、あなたとゲー吉のゲームの好みが似ているかをチェックできる“ゲー吉度診断”を設けています。ぜひご利用ください。
そう思ってた時期がワタシにもありました。
『桃鉄』がああいうことになってしまった今、ボードゲームといえばもう『いたスト』ぐらいしか残ってませんよね。
ボードゲームは基本的には運が勝敗を分けるものが多いです。たとえば、『人生劇場』シリーズなんかは、ほぼサイコロ次第の運ゲー。
その点『いたスト』は、それらとくらべて実力差が出るボードゲームです。株取引や空き地運用のセオリーを知っている人と知らない人では確実に勝率が違います。
ゲー吉はわりと自信がありました。だから、『いたスト』でオンライン対戦ができるようなると知ったとき、実力のほどを試してみたくなったのです。
そんなワケで『いただきストリートドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー 30th ANNIVERSARY(以下いたスト30th)』をレビューします。
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評価:★★☆☆☆ おすすめしない不一致ゲー
- オンライン対戦で自分の『いたスト』力を試したい
おすすめしない理由
オンライン対戦の完成度が低い
オンライン対戦に期待して買ったゲー吉は正にこんな気持ちでいっぱいでした。具体的なゲームとして不完全な部分は以下の3点です。
- ラグがひどい
- 電プチにペナルティがない
- シンキングタイムが長すぎる
順に説明します。
ラグがひどい
どうやら対戦相手との通信環境にかなり依存するみたいですが、オンライン対戦のラグがひどいです。
ゲー吉がやった最初で最後のオンライン対戦は、とても遊べたもんじゃありませんでした。
電プチにペナルティがない
オンライン対戦に個別の勝率があるのにも関わらず、電プチに対するペナルティがありません。ここで言う電プチは、ネット通信を意図的に切ることです。
勝率を気にする人は、ペナルティがないんだったら負けそうになると電プチしますよね。
そうならないために、だいたいのオンラインゲームは“そのゲームはビリで終えたものとする”のような何らかのペナルティを設けています。
電プチや途中退出をしたプレイヤーキャラはCPUに切り替わりますので、やられた方はそのままゲームを続けることができます。
でも、そもそも自分の実力を試すためにオンライン対戦をやっているので、CPUに勝ったところで何の意味もありません。
シンキングタイムが長すぎる
オンライン対戦で俺のターンがある場合、進行停止を防ぐためにシンキングタイムが設けられます。
『いたスト30th』は何秒だと思います?その時間なんと600秒!麻雀ゲームだとたしか10秒くらい。長すぎです。
ゲー吉は『いたスト』で行動を選択するのにそこまで悩むことがないので、こんなに待たされるのが不条理です。イライラMAXになります。
また、毎回600秒フルに使って放置するという悪質な嫌がらせや、わざと長めに使ってオフライン化を誘うという心理戦を仕掛けることもできてしまいます。
よいところ
演出カットでサクサク進む
『いたスト30th』は、CPU対戦だとキャラクターのセリフやアニメーションなどの演出をスキップすることができ、全ての演出をカットすると、今までにない驚くべき速さでゲームが進行します。シリーズ最速です。
オンライン対戦もこのぐらいサクサク進んでくれればよかったのに…
新ギミックに逆転の望みがある
『いたスト』は序盤にあまり出店できないと確実にジリ貧になるので、早い段階で逆転が厳しい状況だと判断しやできてしまいます。ひどい時だと明らかな負け確に陥ることも!
負け確になった人がかすみお姉ちゃんのような聖人ならば特に問題はありませんが、たまーに必要のない”5倍買い”をしたり、わざと高額な店に止ったりして破産(自決)狙いの捨てゲーに走る輩がいます。
そこまでではなくても、不機嫌になったりして負のオーラをビンビンに出してくるお知り合いの一人や二人なら、あなたも覚えがあるでしょう。
こうなってしまうと、もともとみんなでワイワイが目的だったはずのパーティゲームなのに、逆にみんなのテンションがだだ下がりするという悲劇が起こってしまいます。
なので、みんなでやるのであれば、粘れたり逆転したりする余地のあるマップの方が望ましいです。その点で、新マップ”竜王の城”の“超大砲”というギミックはとても優れています。
挑発弾を撃つことで意図的に小島にワープできますし、竜王への攻撃はサラリー以外でまとまったお金を手に入れられるチャンスです。超大砲で粘れるし、超大砲が逆転要素にもなっているのです。
特に逆転に最後の望みをかけられるというのは大きく、たとえ結果が振るわなくてビリだったとしても、大勝負に出てのビリであればすがすがしい気分になれますし、なにより、勝負に出たときには確実に場が盛り上がります。
まとめ
以上のことから、『いたスト30th』は、ソロプレイはサクサク進み、オフラインマルチでみんなでワイワイするのにもってこいの新マップがあるものの、肝心の新要素であるオンライン対戦の完成度が低く、ロクに遊べたもんじゃないボードゲームといえます。
なので、オンライン対戦目当てで買うのはおすすめしません。
「じゃあどれがおすすめなんだ…」
というあなた。現在、運と思考力をオンラインで競うPS4のおすすめゲームはありません。申し訳ないです。
ジャンル問わずでよろしければ、まとめたものがあります。ぜひご覧ください。
PS4おすすめゲームのまとめです
ただ、オンライン対戦以外の部分は今まで通りの良ゲーです。2~4名で盛り上がるパーティゲームを探しているのであれば、買う価値があると思います。
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