「やっぱオメラビZ買おうかなぁ…」
「オメラビZやったけど他の人はどう思ったのかなぁ…」
そんなあなたの悩みに答えます。
本サイトでは、好みの違いからくる「楽しい」のギャップを埋めるため、あなたと評価者のゲームの好みが似ているかをチェックできる“ゲー吉度診断”を設けています。ぜひご利用ください。
こんにちは!ゲー吉です。会社でゲーム開発にたずさわるかたわら、家でもゲームをやり続けるといった、まさにゲーム漬けの生活を送っています。
『オメガラビリンス Z(以下オメラビZ)』
気になってますか? その気持ち、とてもよくわかります。なんたって夢が膨らみますからね。そんなあなたはゲー吉の同志です。
あなたの気になっているこの『オメラビZ』は、はたしておすすめのゲームなのか、それともおすすめじゃないのか。
これについて、理由を添えてゲー吉の意見を述べたいと思います。
それでは、さっそくいきましょう!
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評価:凡ゲー★★★☆☆
『オメラビZ』は、ギャルゲーなのにギャルと対話ができないうえに、萎えポイントがあるローグライクRPGです。
クリアタイムは、ほぼ寄り道なしで約30時間です。チャレンジダンジョンは最初だけやりました。賢者はやってません。
- ギャルゲーで大事なのは自分とギャルとの対話だ
- 登場する声優さんのファンではない(山崎はるか、福原綾香、内田彩、M・A・O、小林ゆう、内村史子、小倉唯)
悪いところ
ご褒美を安売りしすぎ
『オメラビZ』を買った以上、アッチ方面の期待しているのは隠しようがありませんよね。
結局のところ我々の望みは…
だとすると、肝心のシーンを見ることができれば事実上のクリアということになります。でも、そう単純でもないのが人間の潜在意識の不思議。
だって、ゲーム部分に期待していないのであれば、ご褒美シーンを見る手段が他にたくさんある中で、わざわざ面倒なモノを選ぶ理由がないですからね。
何が言いたいかというと、ゲームである以上はやはりあくまでゲームが主であって、ご褒美は根幹のゲームの楽しさをより高めるための+α要素であるべきということ!
ご褒美のよいところはモチベーションになることです。実際、ゲー吉もご褒美のために麻雀のルールを必死で覚えたクチです。そうです、ご褒美が待ってるのであれば、高難易度のコンテンツでも頑張れちゃうんです!
頑張って高難易度コンテンツを乗り越えたときの強い達成感を、やっとご褒美が見られた幸せが増幅してくれる。だから、絶頂に達することができるのです。
でも、『オメラビZ』は、残念ながらご褒美を上手く使えていません。
『オメラビZ』の中で最もご褒美レベルの高い“覚醒”のイベントシーンは、ダンジョンに落ちている悶絶香というアイテムと、ゲーム内通貨のωPを集めることで見ることができます。
つまり、『オメラビZ』では、最高のご褒美に到達するのに、ダンジョンをクリアしたかどうかは無関係なんです。これは、非常にもったいないんです。
ゲーム内キャラのパイの言葉を借りるとすれば、覚醒シーンのデキはタワーがたつぐらいよくできています。ご褒美としては申し分ありません。
ご褒美が魅力的であれば、我々は頑張ることができます。それこそニンジンをぶら下げられたお馬さんのように、猛然とダッシュすることができるのです。
たいして努力もしないで最高のご褒美が堪能できる『オメラビZ』は、ご褒美を安売りしすぎといえるでしょう。
覚醒シーンはダンジョンを攻略したご褒美で、その難易度によってどんどんご褒美レベルが高くなっていくようにすればよかったのではないかと思います。
これならミッションも活かせそうだし、クリア時のバストサイズもスチルに反映できそうだし、バストサイズごとにスチルを収集するというやり込みにもなりそうなのでイイコトばかりじゃないです?
つまり、『オメラビZ』は、いわゆるRCTギャルゲー王道の構造にするだけで、ゲームとしての評価がかなり高くなったのではないかと思います。
今度発売する『オメガラビリンス ライフ』がそうなることを切に願います。
萎えポイントがある
↑で述べた通り、『オメラビZ』の購入動機はご褒美なので、CERO Dの表現の範疇でギリギリを攻めてくれているほど助かるってことになります。
でも、ゲー吉的にはまだまだCERO Dの限界には到達していないです。
以下に、ご褒美をもっとよくできそうなポイントを2つ述べます。
急に俺が登場する
覚醒というミニゲームや、温泉に入ったときに、キャラにタッチしてアレやソレをぷるんぷるんさせて楽しむことができます。
でも、プレイヤーが突然タッチする人物として介入することの脈絡がないのでシチュエーションとしてとても弱いです。なぜここだけ急に俺目線?という感じ。
ストーリー上に多々ある百合描写をアニメーションで表現した方がよっぽどよかったのではないかと思います。
ゲームがご褒美の邪魔をしている
『オメラビZ』における山場であるべき覚醒ですが、ゲームとしてはただの運ゲーです。
「〇△×のカードがありますので×を引かないようにしてくださいね!ノーヒントの完全ランダムだけどねー」
はい何も楽しくありません。
そればかりか、コッチは好き勝手にタッチしたいのに運が悪いとキャラに怒られて萎えます。
さらに、脱げた後は“高得点なタッチ箇所探して連打”をしないと損をするので、画を見る余裕がありません。
つまり、ご褒美に無理矢理ゲームを絡めたばっかりに、ご褒美タイムが阻害されているのです。
萎えポイントがある『オメラビZ』は、ご褒美に不満が残るといえるでしょう。
ゲームとご褒美をうまく融合した画期的アイデアが出ないのであれば、ここは無理にゲームと絡めなくてもよかったところではないでしょうか。
ギャルと対話ができない
『オメラビZ』には俺、もしくは俺の自己投影対象が登場しません。
『オメラビZ』はピチピチギャルたちのキャッキャウフフを神様のような立場から俯瞰でながめます。男はひとりとして登場しません。
アニメだったらこういうほうが好きという人がいるのは理解できます。ストーリーはひとつしかないし、自分は絶対にそこに干渉できませんからね。だったら可能性が生まれないように男はいっさい出ない方がいいと!
でも、ゲームは違います。たとえば『ときメモ』。『ときメモ』は、自分次第で好かれたり嫌われたりといった“ギャルとの関わり”が楽しめます。これはゲームでしかできないことです。
この“関わり”は恋愛でなくてもいいです。『アイマス』はプロデューサーという立場でギャルと関わっています。まぁ「教え子は恋愛対象じゃない」というのはムリがあると思いますが、このさい目をつぶりましょう。
例にあげた2つのゲームは、どちらも自分とギャルとの関わりですが、男の主人公キャラとギャルの関わりの場合もあります。『同級生』がそのタイプです。
『同級生』では、男の主人公キャラを通してギャルと関わります。この場合も答えはカンタン、主人公は自分のアバターというだけです。どんなに自分と性格が違っても自己投影ができるから不思議です。
いかがですか? 『ときメモ』も『アイマス』も『同級生』も間違いなくヒット作です。いずれも、魅力的なギャルたちと対話ができるから売れたのだと思いませんか?
そこで、ゲー吉の主張は…
罠のストレス
これは『オメラビZ』に限った話ではありません。
『オメラビZ』のゲームジャンルであり、『不思議のダンジョン』シリーズに代表されるローグライクは、特定の部屋以外の移動できる全てのマスに、罠がある可能性があります。そして、性質上しょうがないかもしれませんが、罠がどこにあるかは全くわかりません。
罠は武器を振ることで視認できる状態になるので、移動する前に必ず武器を振れば確実に回避することができます。でも、いちいち武器を振ると著しくゲームのテンポが悪くなるので、他の部屋より罠が多いことを知っているモンスターハウスぐらいでしかやりません。
なので、ほとんど全ての人のプレイスタイルが、ゲー吉と同じ“罠は基本的に踏む前提”となっているかと思います。
心に10のダメージ
このスタイルだと、罠はストレスにしかなり得ないただの嫌がらせです。
さらに、楽しいRPG要素であるハズの装備効果選びが、罠のせいで罠を無効化するモノしか選べず、自由度を奪っているという問題も引き起こしています。
“嫌なことをしてくる敵”であれば、確認してから数ターンでの対処を考えればいいですが、踏む前提の罠に関しては踏んでも平気にするしかないですからね。
よいところ
有名声優のご褒美ボイス
『オメラビZ』はRCTではないにも関わらず、それなりに有名な女性声優さんが、他では絶対に聞けないあんな台詞やこんな台詞を言ってくれます。
出演している声優さんのファンであれば、これだけで買う価値があるでしょう。
ただ、ファンでなかったとしてもかなり楽しめます。視覚的な表現の限界を、人気声優の台詞が補ってくれていからです。
実際、ゲー吉はどなたのファンでもありませんが、かなり魅力を感じました。
ωを触っている気になれる
鑑定はとにかくおバカのひとこと(褒め言葉)。両スティックを操作すると、左右のωが追従して動きます。正直、操作している姿は誰にも見せられません。
ソッチ系スマホゲーのガチャ開封にそのまま使えるんじゃないですかね。ただ、その時もニューリングは見えてない方がいいんだと思います。
魅力的なキャラ
『オメラビZ』のキャラは粒ぞろいで、しかもたわわです。つるぺたからでも果実が実ります。
- ド直球『少年ジャンプ』の主人公的な愛那
- 見た目はヤンキーだけど心優しい莉央
- ゆるふわ癒し系のなこ
- 令嬢で気品のある真理華
- 面倒見のよいお姉さまの美玲
『オメラビZ』がみんな大好き学園恋愛シミュレーションだったとしたら、ゲー吉はうららとさえり以外は攻略します。
購買に通い続けると隠しで夢美さんが攻略できるのですよね。わかります。
まとめ
以上のことから、『オメラビZ』は、魅力的なキャラクターにπタッチしながら有名声優のご褒美ボイスを堪能できるものの、ギャルゲーなのにギャルと対話ができないうえに、ご褒美を安売りしすぎで、萎えポイントがあるローグライクRPGと言えますので、あまりおすすめはしません。
とはいえ、『オメラビZ』のゲーム部分はまんま『シレン』です。それこそアイテム含めてガワを変えて、無理やり“覚醒”というシステムをくっつけただけといっても過言ではないです。
なので、ゲーム自体は普通に楽しく遊べます。ただ、コレは完全に『シレン』の楽しさです。『仁王』の時に述べましたが、パクるからには原作越えをして欲しいですね。
かろうじてバストサイズがプラスアイデアとしても、レベルと同じような概念が増えただけで、ローグライク自体がもっと面白くなる追加要素にはなっていませんし、ご褒美との相性を考えると、果たしてローグライクに乗せるのがベストだったのか疑問です。
「じゃあどれがおすすめなんだ…」
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