『ロマサガ2 』レビュー|その不親切がヒトを惹きつける

ワグナス風のゲー吉

「やっぱロマサガ2買おうかなぁ…」

「ロマサガ2やったけど他の人はどう思ったのかなぁ…」

そんなあなたの悩みに答えます。

本ゲームレビューブログ『ゲー選相談所』では、好みの違いからくる「楽しい」のギャップを埋めるため、あなたと評価者のゲームの好みが似ているかをチェックできる“ゲー吉度診断”を設けています。ぜひご利用ください。

はじめまして!ゲー吉です。会社でゲーム開発にたずさわるかたわら、ゲームをやり続けるといった、まさにゲーム漬けの生活を送っています。

ゲーム漬けの甲斐あって、実は今回のゲーム、少年のころにスーパーファミコン版をクリア済みです。

それなのに、大人になった今、リマスター版を買った。

そこには必ず理由があるはずです。さてそれはいったい何なんでしょうか?

それでは、『ロマンシング サガ2 リマスター版(以下ロマサガ2)』の魅力に迫ります。

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評価:★★★★☆ おすすめの良ゲー

『ロマサガ2』は、ところどころに不親切があるものの、他のゲームでは味わえない唯一無二の達成感と独自のシステムを、優れたBGMと共に堪能できるRPGです。

 

おすすめの理由

完全攻略の達成感

『ロマサガ2』は、最高の状態で最終皇帝を迎えたときに、大きな達成感があります。

いわゆる“取り返しのつかない要素”が非常に多く、システムを理解したうえで念入りに準備をしないと達成できないからです。

最終皇帝とは、ラスボスに挑むときの主人公キャラのことです。

最終皇帝になると、パーティ強化に関する多くのことができなくなる(後述します)ため、最終皇帝になる前に準備をしておくってワケです。最近のゲームなら、確実に「進めると〇〇ができなくなります」とか「念入りに準備しろ」みたいなメッセージが出てきますね。

『ロマサガ2』は、このような不親切がいくつかあるため、計画通りにコトを進めるのがとても難しいのです。

だって、下手すりゃ詰んでニューゲームですから。

その分、計画通りにいけばものすごく達成感があります。また、リマスター版では“強くてニューゲーム”が追加されたので、やり直しが完全に時間の無駄にならなくなりました。

ゲー吉
ゲー吉
ロマサガ2を完全に攻略したぞ!
とんだマゾゲーじゃねーか
ママン
ママン

もろもろ不親切な部分がある『ロマサガ2』で、最高の状態で最終皇帝を迎え、大きな達成感を得られる人は一握りです。ただ、その一握りだけが『ロマサガ2』をクリアしたと宣言していい勝者といえるでしょう。

達成感がより大きくなるため、初見は攻略を見ずにプレイすることをおすすめします。

 

気分よくプレイできる

『ロマサガ2』は気分よくプレイできます。

BGMがすばらしいからです。

『サガ』シリーズの魅力は、イトケン神(伊藤 賢治)のBGM抜きに語ることはできません。このBGMのおかげで気分よくプレイできるのです。

 

ひらめく快感

『ロマサガ2』は、技をひらめく快感があります。

戦闘中に抽選で技をひらめくからです。いうなれば“ひらめきガチャ”です。

従来のRPGで新しい技を覚えるのは、主にレベルが上がったときです。経験値を貯めて規定のレベルに到達すれば、必ず技を覚えられます。

対して、『ロマサガ2』で新しい技を覚えるのは、戦闘中にひらめいたときです。いくら戦闘をしたところで、いつ技を覚えるかはわかりません。

だから、従来のRPGより『ロマサガ2』のほうが、技を覚えたときに嬉しさがあります。スマホガチャでSSR確定の予告が出てきたときと同じような感覚です。

さらに技を覚えたときの演出も快感を強くしてくれます。敵に攻撃をしていると頭にSEとともに電球が出てきて「ピコーン💡」です。

ゲー吉
ゲー吉
乱れ雪月花ぁああ

以上より、『ロマサガ2』は、技をひらめく快感があるといえます。

 

回復の手間いらず

『ロマサガ2』は、フィールドでHPを回復する必要がありません。

戦闘が終わるとHPが全回復するからです。

『ドラクエ』や『FF』をはじめとした多くのRPGは、戦闘で受けたダメージをフィールド画面で回復します。

いちいちメニューを開いて、回復方法を選んで、キャラを選ぶとこれが結構な手間。『ロマサガ2』はその手間がかからないのです。

 

不満点

最終皇帝でできないこと多すぎ

最終皇帝になると年代ジャンプができなくなるので、道場への技登録、術合成、開発武器の流通、新たに陣形を覚えるなど、様々なことができなくなります。

最終皇帝でセーブした時点でもう取り返しがつきません。七英雄を倒しての最終皇帝だろうから、すぐセーブすることは想定できるのに…

どれもラスボスを倒すのにクリティカルに効いてきますので、アラートなしに急にできなくなるのはかなり不親切です。

なので、クイックタイムの抜け道はあれど、ファーストプレイでクリアするのは至難の技です。詰んでしまうと、諦めるか、不本意な戻し作業をするかになってしまうのでよろしくありません。

設定のこじつけで最終皇帝でもできるようにするか、できなくなることを事前に周知して欲しいですね。

 

技適性の罠

全ての仲間キャラには技適性というものがあり、閃くことができる技が決まっています。で、仲間にするとき「私は◯◯が得意です」と教えてくれるのですが、コレが嘘の場合があります。

なので、決して閃くことのない技のために無駄な戦闘を重ねてしまうケースが考えられます。

“ルドン送り”はただの作業だし、同職の別キャラで技適性を変えることで楽しくなることが見当たらないので、職業ごとに固定でよかったと思います。

 

何をすると年が増えるが分かりにくい

『ロマサガ』のユニークさのひとつに、年代という概念があります。下手すりゃ3000年とか使って12世代でボスを倒すんですよ。斬新!

でも“年代が変わるのは年代ジャンプのときのみで戦闘しているほど経過する”という設定なのがイマイチ。因果が結びつかないので理解しにくいです。

なので、理解してスマートにこなすほど年代が経過せず、周回プレイ時に、前と同じようにやったのに思ったようにイベントが発生しなくて困ることがあります。発生しない原因が分からない!

年をフラグにするのではなく、イベントが発生する世代を設定すれば解決するかと思います。

 

性能差が大きすぎて編成の自由がない

ゲーム中盤は、絶対に先制攻撃できる陣形のラピッドストリームと、手に入れるのに苦労する合成術より全然強い土術のストーンシャワーだけあれば無傷で敵を蹂躙できます。

また、軍師のコウメイの術ダメが他のキャラの2倍ぐらいだったりします。

これらの強陣形、強術、強キャラが、他との性能差が大きすぎるせいで選択肢を狭めており、ひいてはパーティ編成の自由度を失う原因となっています。

 

移動がおかしい

移動は明らかにおかしいです。入力以上、勝手に進みます。気持ち悪いです。

 

まとめ

以上のことから、『ロマサガ2』は、説明のない隠しパラメーターが随所にあって、全体的に知っている人だけ得をする不親切さがありますが、他のゲームでは味わえない最終皇帝にベストな状態で持っていったときの唯一無二の達成感と、常識をぶっ壊した独自のシステムを、優れたBGMと共に堪能できるRPGといえます。

なのでおすすめです

『ロマサガ2』はダウンロード版のみです。PS Store、もしくはニンテンドー eショップから購入できます。

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