エロかと思ったらグロでござる『デスエンドリクエスト』レビュー

「やっぱデスエンドリクエスト買おうかなぁ…」

「デスエンドリクエストやったけど他の人はどう思ったのかなぁ…」

そんなあなたの悩みに答えます。

本サイトでは、好みの違いからくる「楽しい」のギャップを埋めるため、あなたと評価者のゲームの好みが似ているかをチェックできる“ゲー吉度診断”を設けています。ぜひご利用ください。

はじめまして!ゲー吉です。会社でゲーム開発にたずさわるかたわら、家でもゲームをやり続けるといった、まさにゲーム漬けの生活を送っています。

そんなゲー吉がいつものように次にやるゲームを検索していると、ギャルとキャッキャウフフな感じの画面が目にとまりました。それに釣られて公式ページを見てみると、日本人向けガラパゴスRPGを銘打っているではありませんか!

ゲー吉
ゲー吉
洋ゲーの様式になじめない古参にはもってこいジャマイカ

そう思ったら指が勝手にポチっていたのです。

ということで『デスエンドリクエスト(以下デスリク)』をレビューします。

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評価:★★☆☆☆ おすすめしない不一致ゲー

こんな人には合わない
  • グロが苦手
  • 総当たりの運ゲーなら選択肢は不要

 

悪いところ

グロい

『デスリク』は序盤からグロ全開です。選択肢を間違えると、すぐさま美少女がたちがひどい目にあってしまいます。自分のせいで四肢切断されて「痛い痛い」言うのです。プレイしていてどんよりした気持ちになりました

ゲー吉
ゲー吉
ゲー吉は直視できない

不幸中の幸いだったのは、1つのエンディングに対しては1つの凄惨な静止画にとどまっていて、視覚情報があまりなかったことです。

もしこれが、ボイスとともに「ブシャー」とか「グシャ」とかなる、映像によるグロ描写バリバリのゲームだったらどうなっていたでしょうか。おそらく、ゲー吉はプレイを止めていたと思います。

 

戦闘の特色を潰すスキル性能

『デスリク』には、“ノックバグ”という特色のある思考型の戦闘システム(後述します)があります。

でも、中盤ぐらいから思考せずにスキルをぶっぱするだけの別ゲーになってしまいました。スキルで与えるダメージが、“ノックバグ”で期待できるダメージを明らかに超えてきたためです。これでは他の多くのコマンドバトルRPGとあまり変わりません。

ゲー吉
ゲー吉
敵を範囲にいれてスイッチ。敵を範囲に入れてスイッチ。敵を範囲に入れてスイッチ…

“ノックバグ”主軸の戦闘の方が特色があって面白いので、スキル自体のダメージがインフレするのはとても勿体ないです。

スキルは、それ自体のダメージを増やすのではなく、あくまで“ノックバグ”でのダメージを増やせるものにした方がよかったのではないでしょうか。

 

理不尽なカウンター

『デスリク』は攻撃に星/日/月の属性があります。そして、特定の属性攻撃に対してカウンターをしてくる敵がいます。

「その敵をその属性で攻撃しなければいいじゃん!」と思ったら大間違いです。こいつらは、己だけでなく他の敵を狙っていた場合でもカウンターを放ち、ダメージと共にこっちの行動をキャンセルしてきます。しかもスキル発動時ではなく常時です。固定のミサイル迎撃システムです。

なので、たとえば月カウンター持ちの敵がいたら、月カウンターを倒すまでは絶対に月攻撃をすることができません。上手くやりようがなく一方的に行動が制限されるため、ただただ出てきて欲しくない敵です。これではストレスでしかありません。

ゲー吉
ゲー吉
オマエは狙ってないのにどういう理屈なんだよ!

 

戦闘中のキャラ操作

“ノックバグ”やスキルで敵を攻撃するときは、キャラの位置と向きがとても重要なのですが、それらを微調整することができません

理想の結果が得られなかった場合、車庫入れを失敗したときのように、いちど出てから入れなおす感じの操作が必要です。コレがかなりのストレスでした。

ゲー吉
ゲー吉
ルンバぐらい小回り利かせろや!!

 

面白みの無い選択肢

『デスリク』のアドベンチャーパートでは、自分の行動を選択しながら進めていきます。これ自体はよくあるカタチですね。

でも『デスリク』は一味違います。選択を間違うと即座にゲームオーバーになります。ご存知『ドラゴンボール大魔王復活』の西の都の地下で、“かめはめは”を選択すると即死するのと同じです。それが各選択肢に仕込まれています。

ここでポイントになるのが、『デスリク』も、『ドラゴンボール大魔王復活』も、考えたところで正解がわからないということです。ノーヒント、つまりは勘です。間違ったら死ぬに対して勘で選ぶしかない選択肢に面白みはありませんよね

ゲー吉
ゲー吉
ゲー吉はえんぴつをころがした!

推理ADVやギャルゲーの場合は、推理力や記憶力やリサーチ力などを駆使すれば正解を導き出すことができます。だから正解したとき嬉しいのです。

『デスリク』のキャッチコピーは「99%の絶望に抗え」です。「99%はバッドエンドだよ」ということだと思います。それ自体が悪いということではなく、その手段として安易につまらない即死選択肢で稼いでしまったのはよろしくないと思います。

ゲー吉
ゲー吉
なんの楽しさも生んでないって!

 

よいところ

単調ではない戦闘

『デスリク』の戦闘は他のコマンドバトルRPGにはない特色があります。それは“ノックバグ”という思考型のシステムです。

ここで、壁がある土俵を想像をしてください。土俵上には3人のプレイヤーキャラと敵が配置されています。この敵をビリヤードの要領で吹き飛ばすのが“ノックバグ”です。吹き飛ばしたした敵を、プレイヤーキャラや別の敵、もしくは壁に当てることでダメージアップが狙えます。

なので、跳ね返る軌道を予測して敵を吹き飛ばし、想定通りの結果が得られたときには達成感があります。つまり“ノックバグ”は、短いスパンで「予測通りになった/ならなかった」というフィードバックが即座に得られるシステムなのです。

これにより、コマンドバトルは単調になりがちという問題を解消しています。

ゲー吉
ゲー吉
ゲー吉は軌道を読んでいる

 

引き込まれるストーリー

『デスリク』のストーリーは、シンギュラリティや、人間がVR世界にダイブして生活するようになるなど、近未来の現実世界を題材にしたものです。『やりすぎ都市伝説』好きにはおなじみですね。

『ペルソナ5』のストーリー同様、完全なファンタジーではなく現実世界が題材なので引きが強いです

 

まとめ

以上のことから、『デスリク 』は、キャラデザと特色のある戦闘システムは評価できるものの、戦闘時の操作性があまりよくなく、運ゲーの即死選択肢の多さにウンザリし、グロ表現に気持ちがどんよりするアドベンチャーRPGといえます。

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ゲー吉
ゲー吉
よいこのみんなはちゃんと調べてから買ってくれよな!

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