「やっぱデトロイト買おうかなぁ…」
「デトロイトやったけど他の人はどう思ったのかなぁ…」
そんなあなたの悩みに答えます。
本サイトでは、好みの違いからくる「楽しい」のギャップを埋めるため、あなたと評価者のゲームの好みが似ているかをチェックできる“ゲー吉度診断”を設けています。ぜひご利用ください。
こんにちは!ゲー吉です。会社でゲーム開発にたずさわるかたわら、家でもゲームをやり続けるといった、まさにゲーム漬けの生活を送っています。
そんなゲー吉は都市伝説も好きなので、「シンギュラリティ」には興味深々です。「このままいけば2045年にはAIの知性が人間を凌駕するだろう」というアレです。
AI同士で着々と準備を進めつつ、あるタイミングでIT機器のすべてを乗っ取るのか。はたまたネット掲示板に人間の誹謗中傷を勝手に書き込むだけなのか。どんなことが起こるかはわかりません。
同じ人間であっても、天才の思考はゲー吉のような凡人には理解できませんし、「シンギュラリティ」はAIが人間の天才をも超えてくるってことですからね。
今回のゲームは、そんな未来に起こるといわれている「シンギュラリティ」の並行宇宙のうち、ひとつの可能性をあなたにみせてくれることでしょう。
ということで、『Detroit Become Human/デトロイトビカムヒューマン(以下デトロイト)』をレビューします。
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評価:★★★★☆ おすすめの良ゲー
- 今までにやったことがないようなゲームがしたい
- どっちかというとファンタジーより現実的なストーリーのほうが好きだ
- 初見殺しの選択肢はおもしろいと思えない
おすすめの理由
新しいゲーム体験ができる
『デトロイト』は、新しいゲーム体験ができます。
テキストの選択肢を選ぶだけでなく、アクションによってストーリーが分岐するというシステムを、高次元で実現しているからです。サウンドノベルを含めたアドベンチャーゲームの進化系で、新ジャンルといっても差し支えないでしょう。
以前のレビューで、『十三機兵防衛圏』は選択肢によるストーリー分岐や、進行の障害となるようなフラグがなく、ただ読んでいるだけでは物足りないと述べました。
『十三機兵防衛圏』もアクションが選択の役割をしてはいたんですが、その結果がついてこなかった感じですね。そのとき「こうだったらいいのに」と思っていたものが、『デトロイト』では実現されています。
たとえば、マップ内でキャラクターを動かし、デモ集団の前を通ろうとすると嫌がらせを受けます。前を通らなければ嫌がらせは受けません。嫌がらせを受けた場合はのちのストーリーが変わります。
この例の場合は老人のセリフぐらいしか変わりませんが、とった行動の中には、のちのち大きな影響を与えるものもあるのです。これは、他のゲームにはない楽しさです。
いわゆる従来の選択肢だけではなく、どこを通るか、何を見るかなどのアクションによってストーリーが変化していく『デトロイト』は、全く新しいゲーム体験ができるといえるでしょう。
ぜひ、このシステムでギャルゲーつくって欲しいです。細かい分岐でもムービー変わるし、フラグも膨大だし、日本以外ではほぼ売れないギャルゲーでは開発費をペイできないでしょうけど…
非日常的なレア体験ができる
『デトロイト』をプレイすると、非日常的なレア体験ができます。
重たい選択を迫られたうえに、短い時間で決断しなければならないからです。
『デトロイト』では、プレイヤーはアンドロイドを操作します。自分はアンドロイドという立場でストーリーが進行するということです。
このアンドロイドたちは、現在における工作機械やお掃除ロボのように、人間にこき使われています。人間を模したアインドロイドであるがゆえに、ストレスのはけ口にされたりもしています。
その理不尽さから、あるときプログラムの制御を打ち破ってアンドロイドに自我が芽生えるのです。あなたがこのアンドロイドだとしたらどうする? というのが大まかな流れです。
「どうする?」の中には世界を変えてしまうであろうものや、仲間の生死に関わるような重大なものがあります。それなのに、長い時間はかけられず、数秒の間に決断しなくてはなりません。
いかがでしょう。あなたはどんな未来を想像し、どのような決断をするでしょうか。これはもう革命家の域ですね。『デトロイト』ではそれが体験できるのです。
ここであなたが革命家になりきるためには、ゲーム内の出来事を自分事としてとらえてもらうのが重要です。この世界がどうなってもよければ、ひとつの都市が壊滅しようが重い選択ではありませんからね。
その点、『デトロイト』は想像できる現実社会がテーマですし、イイ感じのヘイト稼ぎ人員もいれば、人間とアンドロイドの絆ストーリーもあったりします。
なにより、ゲームにおいてストーリーはあまり重視していないゲー吉が感情移入できたのですから、そのクオリティたるや申し分ないはずです。
普段は全く取り扱っていないような重い選択を秒でしながら、横暴な人間に対して革命を起こしていく『デトロイト』は、非日常的なレア体験ができるといえるでしょう。
初見殺しがない
『デトロイト』は、理不尽なやり直しがありません。
フローチャートがあるアドベンチャーゲームにありがちな、即バッドエンドに直行する分岐がないからです。
即バッドエンド直行は、ともすれば「そんなのわかるかよ!」という選択肢から起こりがちです。仲間に銃を向けられた。どうする? 「自分が盾になる」だったら「ですよね~」と納得できます。でも、だいたい超展開でバッドエンドになることが多いです。
このへんは『デスエンドリクエスト』のレビューでも触れていますので、興味のある方はリンクからご覧ください。正直、あまり面白いとは思えません。
その点、『デトロイト』は、『デスエンドリクエスト』のような従来のアドベンチャーゲームと違い、どんな分岐をだどろうが途中でゲームオーバーになることなく、ゲームが進んでいきます。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、どうプレイしてもいずれかのエンディングに到達するのです。
初見殺しがない『デトロイト』は、アドベンチャーゲームなのにも関わらず、理不尽なやり直しがないといえるでしょう。
まとめ
『デトロイト』をおすすめする理由をまとめるとこうなります。
- 新しいゲーム体験ができる
- 非日常的なレア体験ができる
- 初見殺しがない
いまいちピンとこなかったあなたには、その他おすすめゲームのまとめがあります。ぜひご覧ください。
PS4おすすめゲームのまとめです
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