どーも!ファミ通の低評価を見て『じんるいのみなさまへ』をキャンセルしたゲー吉です。
今回のゲームは『朧村正』です。評価の高い作品で、PS Storeで1000円を切っていたので買ってみました。
クリアタイムは主人公1人につき約5時間です。百姫を無双、鬼助を修羅でプレイしました。
これ以降がレビューとなります。
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評価:凡ゲー★★★☆☆
『朧村正』は和の世界観で魅せるコンボ系2DアクションRPGです。
- 空中コンボが好き
- 和の世界観が好き
よいところ
世界観
昔の地名だったり、スクロールして端で切り替わるマップだったり、『朧村正』の構成は『くにおくんの時代劇だよ全員集合』と大差ないです。でも、その舞台背景への興味の度合いがかなり違います。コレこそが世界観の魅力の違いというヤツなのでしょう。
- 日本の原風景を切り取ったようなグラフィック
- 和楽器を押し出したサウンド
- 単純な古語ではない独特なセリフ回し
- etc.
『朧村正』はこれらの“和”の世界観を彩る要素のクオリティーが総じて高いため、プレイヤー、おそらく特に日本人の心をとらえ、物語への没入を加速させてくれています。
なので、“物語を体感する”というRPGで重視される部分において、高い満足が得られる作品だと思います。
3本の刀
『朧村正』は刀を3本まで装備できます。刀は、“奥義”と呼ばれる技の使用や、防御などによって耐久値が減り、0になると折れてしまいます。折れた刀はしばらく使い物にならなくなるので、3つ全てが折れてしまうと大ピンチとなります。
一本の刀で耐久1/3ずつ使える奥義が減っていくでもよさげな気がしますが、刀が一本ずつ折れていくという方がくっきり表現できてますし、だんだん追い詰められていく演出として効果的だと思います。
悪いところ
2人の主人公にアクションの違いが無い
『朧村正』には2人の主人公がいて、ゲームを開始するときにどちらかを選択します。2人の主人公はマップが共通で、ボスこそ異なれど操作感が変わらないので、その違いはストーリーだけに感じました。
多少は性能差があるのかもしれませんが、ゲー吉には感じられませんでした。『ストⅡ』時代のリュウとケンのような印象です。
クリアに1人あたり5時間もかかるのならば、主人公を変更したらアクションが変わって欲しいところですね。じゃないと、別のストーリーを見るためだけに、またレベル1から5時間かけることになってしまいます。
妖刀というストーリーの核を重視した結果そうなったのかもしれませんが、であれば、振りが速いがダメが小さい“太刀”、その逆の性能の“大太刀”を主人公2人で振り分けてもよかったんじゃないかと思いました。
『ショベルナイト』はその辺上手くやっていて、ショベルナイトとプレイグナイトは同マップだけど全く別のアクションになっていましたね。
『ショベルナイト 』のレビューはコチラをクリック↓
奥義が出し得
刀の耐久値を減らすという代償を払っているとはいえ、一部の奥義が発動中に無敵なるのはあまりよろしくないと思いました。ボスの攻撃に対する対処方法がわからなくてもゴリ押せてしまうからです。
「この攻撃避けるの難しそうだからきたら奥義使えばいいや」でボスをゴリ押せてしまうことは、本当の意味での“攻略”をせずともボスを倒せてしまう状況を生み出し、ひいてはボスを倒したときの達成感を減少させてしまいます。
そういった奥義は、攻撃中に敵の攻撃を受けたら耐久値が減る“受け流し”を発生させる。そして、刀が折れた時点で奥義を中断させる。このぐらいの強リスクだけどその分強いでよかったのではないかと思います。
行きはよいよい帰りは面倒
ボスがいるマップが行き止まりとなっているので、勝利した後はUターンして来た道を戻ることになります。それだけでもわりとゲンナリですが、なんと!帰路は敵が出なくなるというおまけ付き!
なので、来た道をただ走って戻るという全く刺激のない時間が数分間続くことになります。
籠屋にお金を払ってのファストトラベルはあるのですが、決まった場所から決まった場所までしか行けませんし、ボス帰りに都合よく配置されていないため、ゲー吉が使うことはありませんでした。
無刺激タイムを減らすためには、クリア後に解放されるセーブポイント間の無料移動システムを最初から入れとくという手が考えられます。
でも、設定重視によってサブキャラがいるところじゃないとファストトラベル不可となっていますので、このシステムではボスリターン問題の解決策にはなりません。
そこで、世界観を壊さず問題を解決するとしたら、好きな時にメニューから籠屋を呼べるようにし、距離に応じてお金を払う感じがよいのではないかと思います。
戦闘中のマップ表示
ゲー吉は、分岐ポイントの把握のしやすさから、移動中ずっと全体マップを表示していましたが、この全体マップ表示には、キャラが見にくくなるという問題があります。ただ、そこまで大した問題ではありません。そう“移動中”は!
ひとたびコレが戦闘中となると、敵の動きや遠距離攻撃が見にくくなるので、たちまち大問題となります。にも関わらず、おそらく固定で敵が出現するところは、マップが表示されたままになる仕様です。
ランダムエンカウントの場合は戦闘終了までちゃんと非表示になってくれるので、非常に解せないつくりです。
お金が常時表示
貯める系のパラメーターが、レベルアップのための‟経験値”、道具を買うための‟お金”、刀を強くするための‟生気”と‟魂”で4つもあります。
その中で、一番「どのくらい貯まった?」が気にならないお金がゲーム画面に表示されていて、一番気になる魂がメニューから鍛冶を選ばないとわからないのが地味にストレスでした。
ゲーム画面に1つしか出せないとしたら魂を表示して生気は廃止、次のレベルアップまではリザルト画面に出し、ゲーム画面の表示だけで事足りている満腹度の代わりにメニュー画面にお金を出すのがよいのではないかと思います。
まとめ
以上のことから、『朧村正』は、アクションゲームというくくりで考えるとやや物足りなさがあるものの、圧倒的な和の世界観で魅せるコンボ系2DアクションRPGと言えます。
それでは、また次のゲームでお会いしましょう!
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