「やっぱブスザワ買おうかなぁ…」
「ブスザワやったけど他の人はどう思ったのかなぁ…」
そんなあなたの悩みに答えます。
はじめまして!ゲー吉です。会社でゲーム開発にたずさわるかたわら、家でもゲームをやり続けるといった、まさにゲーム漬けの生活を送っています。
本ゲームレビューサイト『ゲー選相談所』では、好みの違いからくる「楽しい」のギャップを埋めるため、あなたとゲー吉のゲームの好みが似ているかをチェックできる“ゲー吉度診断”を設けています。ぜひご利用ください。
『ゼルダの伝説』といえば?
神々のトライフォース(スーファミ)です。
神々のトライフォースは“謎解きアクション”という触れ込みの通り、謎解きとアクションが融合した名作です。
先日レビューした通り、『ゴッドオブウォー』というゲームに、この謎解きアクションの進化を感じました。すると本家の最新作のことが気になってしまったのです。
そんなワケで『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』をレビューします。
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評価:★★☆☆☆ おすすめしない不一致ゲー
『ブスザワ』は、ひとことで言うと‟移動”がめんどくさいゲームです。
最新作の『ブスザワ』は、ゲー吉が好きだった頃の『ゼルダ』とは全くの別物でした。
“好みではない方向に”
ちなみに、『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』以降はご無沙汰していて、『時オカ』などの最近のゼルダの内容は知りません。
クリア時間は約30時間でした。寄り道はほとんどしてません。
- 純粋なマジ探索を楽しめない
- マップを埋めたいと思わない
おすすめしない理由
長い時間刺激がない
『ブスザワ』の“リンクの冒険”には圧倒的に刺激が少なく、ゲームの大半は「目的もなくただ漠然と未開の地の方角を目指して移動する」という苦行でした。
『ブスザワ』のフィールドマップはかなり広いですが、道中ではそんなに敵にエンカウントしません。そればかりか、レベルの概念がないので敵を倒しても経験値がもらえず、金策は戦闘以外で行った方が効率がよく、武器には耐久度があって無駄な戦闘は避けたいので、たまにエンカウントしたところで戦う理由がありません。スルー安定です。
なので、広いフィールドを長い間ひたすら移動することになります。でも、数分間の移動をさせられた先にはたいてい祠しかありません。祠では、バリエーションは数種類あるものの、同じような謎解きをするだけです。そして、数十分間の移動をさせられた末に建造物が見えて、「やっと新しい村だ」と思っても、コピペの“馬宿”でがっかりしたりします。
これを‟移動させられている”と思うか、「あっちに行ってみよう」や「何があるんだろう」というワクワクした気持ちで移動自体を楽しめるかが、『ブスザワ』の評価を分ける大きなポイントになると思います。
ゲー吉は、目的なく何があるかわからないところをただ歩き回るような、いわゆる‟純粋な探索”をあまり楽しむことができません。どんなに世界観の優れたゲームであっても、その世界を見て回りたいとはあまり思わないのです。かろうじて『龍が如く』の神室町(歌舞伎町)のように知っている場所が舞台だったら見て回りますが、それも‟あの場所はちゃんと再現されているか確かめる”という目的があってこそです。
そう、ゲー吉は『ブスザワ』には探索する目的が見いだせないのです。
走り続けられない
『ブスザワ』は、ほぼ移動しているゲームなのにも関わらず“ダッシュ”でスタミナを消費するので、気持ち良く走り続けられません。
“カイト”や“壁登り”や“泳ぎ”は、スタミナでうまく移動を制限しているので、スタミナ消費自体はあるべきだと思います。でも、ゲー吉がやった中では“ダッシュ”し続けたら行けそうな場所はなかったので、その観点からすると‟ダッシュ”はスタミナ消費無しにしてよかったのではないでしょうか。
このストレスは“馬”を育成することで一応解消できますが、エリアごとに捕まえなきゃいけないことに腹が立って一匹しか捕まえてません。
『ブスザワ』は移動のストレスがとにかく高いです。
宝箱で時間を無駄にする
アイテムをもう持てない状態で宝箱を開けると、【もう持てないぜ!】と言われて宝箱が閉まります。
もし中身が必要なアイテムだったときは、いらないものを投げ捨ててポーチに空きを作ってから、もう一度宝箱を開ける必要があります。
コレは何かの理由でインベントリが開いて【どれを捨てますか?】にできなかったのでしょうかね?
『ドラクエ』の【はなす>にし】ぐらいまで時代が巻き戻ったかのような不親切さを感じました。
盾構えのリアリティ
盾構えボタンを押してるのに【両手武器持ってるんだから今は盾出せましぇ~ん】ということが頻繁にありました。
しかも、キャラが小さいからか盾を出せてないことにまぁ気付かない。なので、不本意にダメージをくらいます。
「そこは自動で武器しまって盾構えでもいいでしょうが!」と思いましたね。ワールドワイドを想定して、爽快感よりリアリティを重視したといったところでしょうか。
よいところ
自由に謎を解ける
「あ、ココは火をつければいいんだな」とひらめいたとき、”炎の矢”を撃ってもいいし、”たいまつ”で火をつけてもいい。トゲのツタが絡まった祠があったら、ツタを焼き払ってもいいし、空からカイトでピンポイント着陸してもいい。
昨今話題の1+1=□?ではなく□+□=2?の教育とでも言いましょうか、創造力を働かせて答えに到達する楽しさがあるという点では『ブスザワ』はとても優れたゲームです。
どこへでもいける
オープンワールドと呼ばれるゲームは多数ありますが、実際は移動に対して制限があるものの方が多く、理不尽な徒歩だったり、遠回りをする必要があったりします。
これがあると「あそこに行ってみよう」という気持ちが萎えるんですよね…
たとえば『FF15』
車で走っていたら綺麗な浜辺が見えたりするのですが、「ちょっと行ってみよう」と思っても車は道路しか走れません。
なので、浜辺に行くには最寄の降りられる場所まで車を乗り付けてから徒歩かチョコボで向かう必要があります。コレじゃあ面倒が勝って寄るのをやめてしまいます。
その点『ブスザワ』は、どこの壁でも登れるし、”カイト”で滑空できるしで、「あそこに行ってみたい」と思った場所には自分なりの最短ルートで行くことができます。ここにストレスが無いのは、オープンワールドとしてとても優れています。
まとめ
こちらが『ブスザワ』の印象です。
そしてこちらが、楽しかったあの『ゼルダ』の印象です。
『神々のトライフォース』は移動=戦闘の感覚が強いので移動の印象は無しとしてます。
以上のことから、『ブスザワ』は、SFCの『ゼルダ』とは別ゲーで、ただただ移動がめんどくさいゲームといえます。
なのでおすすめしません。
ただ、未知の世界をワクワクしながら自由に移動して踏破していくという『ブスザワ』の遊びは、オープンワールドというシステム自体を遊びとする、あまり他では体験できないものであると思います。
オープンワールドをジャンルとして定義するとしたら、最も適しているゲームデザインなのではないでしょうか。本当の意味でのアドベンチャーゲームだともいえます。
「オープンワールドのマップは広ければ広いほどいい!」と主張する人は、きっとここを楽しいと思っている人なんでしょうね。
「じゃあどれがおすすめなんだ…」
そんなあなたには、PS4で問題なければ、オープンワールドなら移動が超快適な『スパイダーマン』か、コンテンツ密度が高い『ホライゾンゼロドーン』がおすすめです。
謎解きアクションなら『ゴッドオブウォー』がおすすめです。
それぞれレビューがありますので、ぜひご覧ください。
『スパイダーマン』のレビューです
『ホライゾンゼロドーン』のレビューです
『ゴッドオブウォー』のレビューです
「Switchしか持ってないよ~」
というあなた。現在、Switchでおすすめの『ブスザワ』に似たゲームはありません。ジャンルを問わないのであれば、Switchのおすすめゲームのまとめがあります。ぜひご覧ください。
Switchおすすめゲームソフトのまとめです
オマケ:嫁4コマ
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移動がめんどくさいのは時オカ、風タク、スカウォ等の3Dゼルダ殆どに言えますね。それらを知らないと確かに不便に感じるかも
自分の場合それらに慣れていたので、あまり気にならなかったですね。むしろクライミングで崖などを無理矢理踏破できることに快適さすら覚えてました
なるほど、ゼルダブランクのうちにブスザワの感じこそがゼルダになっていたんですね。ためになるコメントありがとうございます。
私は『武器が壊れる』のと『物を選別する』のが面倒で挫折しました!